MENU
green

足助病院コラム

Asuke Hospital column

2023/02/08 

Vol.199 「ロコモティブシンドローム」①

執筆 名誉院長 早川富博

「ロコモティブシンドローム」は20年以上前から整形外科学会から提唱されている概念です。
身体的「フレイル」の原因の一つでもあります。
膝・腰・骨に問題を抱えている高齢者が多く、変形性膝関節症、変形性腰椎症、骨粗鬆症などが主な原因ですが、加齢に伴う疾患が原因です。
「ロコモ」と略して使われています。
当院では20年以上前から、「ロコモ体操」を開発して地域の皆さんとともに楽しんできました。

「ロコモ」状態を把握するには、ロコモチェックというものがあります。
1) 家のやや重い仕事が困難である
2) 家の中でつまずいたりする
3) 15分続けて歩けない
4) 横断歩道を青信号で渡り切れない
5) 階段を利用するのに手すりを使う
6) 片足立ちで靴下がはけない
7) 2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難

以上のチェックのうち1つでもあると「ロコモ」です。
もう少し簡単に40㎝の高さの椅子から手をつかずに立ち上がれるか?
立ち上がれないと筋力低下がありロコモです。
家の中で躓きやすい、階段を上るのに思わず手すりを掴んでしまう、20cmの台に座った状態から立ち上げれないなど「ロコモ」が心配な人たちは、予防するために運動が必要です。


コラム一覧へ戻る