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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2023/02/15 

Vol.200 「ロコモティブシンドローム」②

執筆 名誉院長 早川富博

家の中で躓きやすい、階段を上るのに思わず手すりを掴んでしまう、20cmの台に座った状態から立ち上げれないなど「ロコモ」が心配な人たちは、予防するために運動が必要です。

トレーニングは、片足立ち、スクワット、座って膝関節の曲げ伸ばし、ウオーキングなどがあります。
片足立ちやスクワットは転倒すると危険ですので、テーブルの端に手を置いての片足立ち、椅子を用意してのスクワットをしましょう。

ウォーキングは、その歩き方が大事です。
友人と談笑しながらのウォーキングは「ロコモ」予防にはあまり効果がありません。
ちょっと脈拍が増える:120/分ぐらいになるまで一生懸命歩きます。
これを2分続けて、その後2分ゆっくり歩く。インターバル速歩と言います。
慣れるまでは1分一生懸命、1分ゆっくり歩く。慣れてきたら一生懸命歩く時間を3分まで延ばす。
これを継続して実行すれば「ロコモ」克服できます。
ただし膝痛のある方は担当医師に要相談です。
このインターバル速歩をある方に勧めたら、
患者さん:「友人の歩くのがゆっくりだから,友人を置いては歩けないわ」
小生:「そうですね。しかし1分一生懸命歩いて、友人が遅れたらUターンして戻って、友人と話しながら歩いて、その後再び一生懸命歩く。これを繰り返したらいいのでは?」
その方はどうしたでしょう?!

いずれにしても、週3回、30分インターバル速歩をしてみてください!
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