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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2023/04/12 

Vol.208 「カラオケ」

執筆 名誉院長 早川富博

「カラオケ」のブームは廃らないようです。
昔は飲み会の後の2次会で行ったものです。スナックでもカラオケがありました。
騒がしいことこの上ないのですが、酒が入っているので
他人の迷惑は関係ない!
叫んで楽しむ!
騒がしい人はとっとと帰ればいいのです。

コロナ感染で壊滅的な被害を被ったのですが、再度復活しているようです。
大きな声を出して自分の好きな歌を歌う人。シャウトする人もいれば囁くように歌う人もいます。

しかし、一緒にカラオケに行っても、他人はあまり聞いてません。
自分が何を歌うか選ぶのに一杯いっぱいです。それでも歌うことは良いことなんですね。
まず声を出すので、咽頭・喉頭の機能低下を防ぐことが出来ます。
大きな口を開いて大きな声を出すと良いのです。
咽頭・喉頭の機能低下は咽せ・誤嚥に繋がり誤嚥性肺炎となります。
高齢者が陥りやすい病気の一つです。

歌うためにはある程度の肺活量が必要です。
肺活量を保つには、胸とお腹の間にある横隔膜や肋間筋、首にある胸鎖乳突筋の働きが重要です。
いわゆる呼吸筋群です。姿勢が良くないと良い声は出ません。
とにかく歌うことは呼吸機能を改善します。

しかし何事も過ぎるといけません。
他人の迷惑を顧みず、何曲も歌い続けたり、大声でシャウトし過ぎると声帯を痛めます。
今更「森 進一」にならなくてもいいでしょう。
何事も適度に!
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