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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2023/04/26 

Vol.210 「百歳まで」-元気な父親-①

執筆 名誉院長 早川富博

私の父が3月20日で、満百歳となりました。

前日、小生の家族が集まってささやかなお祝いの会食をしました。
前菜、刺身、しゃぶしゃぶ、てんぷら、茶わん蒸し、など殆どを食べました。
ごはんは少し残しましたが、大した食欲です。
食事は長生きするのに重要です。かといって食べ過ぎはいけません。父のBMIは20ぐらいでしょう。

1-2週に一度父のところへ様子伺いに行きます。
昼食をともにします。希望のメニューは味噌煮込みうどんかカレーです。
今年の冬はちょっと元気がなくなり外へ食べに出かけることがなく、もっぱらテイクアウトでした。
CoCo一番のカツカレーです。歯が悪いのでカツは細かく切ってもらいます。
ごはんは150g、辛さは普通、2月はこのカツカレーを半分残して夜残りを食べたようですが、3月から前述したように食欲は戻りました。

栄養的なことは小生が教えているので、母と2人の時から食事内容には気を遣っていました。
朝は全粒食パンの半分にベーコン、チーズをのせてトースト、果物をトッピングしたヨーグルト、インスタントコーヒー。
昼は味噌煮込みうどん。夜は配食サービスの食事と決まっています。
味噌煮込みうどんが大好きなので、自分でアレンジして食べているようです。

母が要介護3になり、特別養護老人ホームに入居した後のこの2年は一人で生活しています。
いわゆる独居です。自炊しているので家事はベテランになってきました。
洗い物が少ないように食事をする。洗濯の仕方、トイレの紙の配置など、随所に父の工夫がみてとれます。
キャベツ、白菜、ニンジンなどは刻んでZiplockに入れてあります。カット野菜ですね。
鶏肉、ベーコンも細かく切っておいてあり、いつでも使えるようにしてあります。
まな板と包丁を洗う回数が減ります。

このように創意工夫をいつもしているのが長生きの秘訣でしょう。
また継続も力です。
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