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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2023/05/10 

Vol.212 「百歳まで」-元気な父親-②

執筆 名誉院長 早川富博

私の父が3月20日で満百歳となりました。
先回は父の食生活について書きました。今回は健康寿命に必要な運動と社会参加について。
独居ですと、こまごまとした家事をすることが運動になります。
「お茶!」「新聞!」と言っているだけで動かない亭主(男)は長生きできません。
父は家事だけでなく狭い庭で野菜を作っています。冬はネギや名前の知らない葉物。兄が苗を運んできます。
夏はミニトマトの大きな棚がきれいに出来ます。夏場の日差ししのぎにもなっています。たくさんのミニトマトが夏中冷蔵庫に一杯となります。
運動としては、1年前までは近くの公園を毎日散歩していました。
ウオーキングポールを使用していましたが、最近は普通の杖をついています。
買い物のため近くのスーパー(1km)に自転車を引いて歩いて出かけます。
時には自転車に乗るようです。
父92歳の時に4歳のひ孫を自転車の前のかごに乗せているのを小生の娘が発見して、驚くと同時に注意している姿を思い出しました。
80歳から好きであった俳句の句集を自分で作りました。
草書体の縦書きで、和紙に印刷して紙縒りで止めて2部ほど作ったようです。
当時はワープロを使用していました。最近はワープロからノートパソコンになりました。
昨年から自分で思い出しながら、自叙伝?(思い出し日記)を書き始めました。
ワードソフトで取りあえず打ち始めました。段落の変更、左揃え、フォントの種類・大きさがうまくいかないとよく電話がかかってきました。
5,000字ほど書いたところですべてが消えた事件がありました。
文章のコピーなどを教えたのですが、マウスの使い方かタッチパッドの使い方の不備なのか、文章の選択がすべてになってしまい、そこで何かの文字を打ったので5000字がすべて消えたようでした。
復旧の方法を教えてなかったので最初から打ち直したようです。
最近エクセルシートを使って電気料金の値上がりを表で見ていました。
もちろん本も読みますし、水彩画も書いています。
この好奇心はどこから湧いてくるのでしょう。
それと継続する力です。この遺伝子は小生に繋がっているのでしょうか?

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