MENU
green

足助病院コラム

Asuke Hospital column

2023/05/31 

Vol.215 「どどめきの里」

執筆 名誉院長 早川富博

皆さんご存知ですか?
足助の小町に「どどめきの里」という、美味しい五平餅が食べられるお店があります。

三河の山間部にくるライダーたちには周知のお店です。
4半世紀前から小町の女性陣が営業してみえます。
小生は26年前に足助病院へ再赴任した時に知りました。
旭地区への訪問診察の時に良く寄り道しました。
訪問看護師と研修医が一緒ですので、美味しい五平餅を食べさせていただきました。

五平餅以外に冬はこんにゃくがあります。また季節の野菜類も並んでいます。
冬場の漬物も絶品です。とくに長老の薮下さんが作られる白菜づけは小生の好物ですので、寄る前に白菜の漬物があるかどうか確認します。
ゆずととんがらしの絶妙な味のバランスがたまりません。時には前もって作っていただくことを依頼しています。
薮下さんは数年前に大病を患われたが、週に何回か忙しい時にはお手伝いにお店に出てこられるというお話でした。
五平餅の串も杉の木からの手製です。杉の丸太を斧できれいに割り、それを削って串の元が出来ます。
手斧で杉の串づくりをするお婆さんの姿が店の奥にあります
(店は左から、受付:五平餅焼き場、休憩所、野菜売り場、作業所)。
ベテランでないとなかなか串づくりは難しいとのこと。
それを大釜の中で煮沸消毒し、それから井桁状に重ねて組んで乾燥させて出来上がりです。

今年4月の初めに寄らせていただいたところ、薮下さんにお会いしました。
お元気でした。嬉しかったです。
記念写真を撮りましたが、「アップの写真はNG。皺が目立つから」と。

忙し土曜日でしたので、お店は大忙しの大繁盛!昼すぎでしたので、これから追加のご飯を炊いているところとのこと。
五平餅を注文して用事を済ませることにしました。午後3時前に寄ると、
すでに完売、お土産の五平餅を受け取り、ふと奥をみると、串を削っている薮下さんの姿が!
頼りにされて仕事される姿、最高でした。

コラム一覧へ戻る