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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2023/06/07 

Vol.216 「スポーツ飲料水」

執筆 名誉院長 早川富博

今年も春はあっという間に過ぎてしまい、暑い夏が来てしまいました.
汗をかくことが多くなり、水分補給が大事な時期ですね。
体が体温調節に慣れていないので、小まめな水分補給が必要です。

どんな水分が良いのかとよく聞かれます。
暑いと汗をかくの、当然、汗と同じ成分が良いですよね。
それはポカリスエットです。スエットは汗の意味ですから。

ポカリスエットが発売された当初は美味しくない!と悪評が経ちましたが、
ハーフトニック(浸透圧が生理的食塩水の半分でハーフ、トニックは浸透圧)であること、
飲んだあと腸からの吸収が早いことが宣伝されて、病気の時に良く利用されるようになりました。

その後は皆さんご存知のように、各種メーカーからたくさんの飲料水が提供されるようになりました。
すなわちスポーツ飲料水です。ハーフトニックを意味する電解質だけでなく、アミノ酸を含んだものが主流になってきました。
筋肉の疲労回復、こむら返り予防には良いようです。

アミノ酸の中でもタウリン配合の飲料水は良いようです。
タウリンは某メーカー(鷲のマークの・・)の疲労回復剤に含まれるようになって市民権を得ましたね。
タウリンは必須アミノ酸ではなく体内で作られるのですが、それが少ないので食事としてとる必要があります。
肉や魚の蛋白質で良いのですが、有名なのは蠣やシジミに多く含まれています。

いずれにせよ、脱水予防で水分をとるときにはある程度(ハーフ)の浸透圧のあるものを飲むことが大事です。
お金がかからない方法はペットボトルに500㏄の水、塩小さじ半分、砂糖大さじ1杯、レモン水少々、で出来上がり。
味に難があれば塩、砂糖を加減して。ただし太っている人は砂糖を入れ過ぎに注意。

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