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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2023/09/20 

Vol.231 「カワハギ」

執筆 名誉院長 早川富博

今年の暑さは特別ですね。
豊田市の猛暑日(35℃以上)が36日を超えました(8月29日現在)。
「暑いですね!」では足らないので、「無茶苦茶暑いですね!!」が最近の挨拶です。

陸上は暑いのですが、釣りをする海の上は結構涼しいのです。
海上には意外と風があり、涼しく感じるのです。
日の出前に出船するので涼しいのですが、午前8時を過ぎて太陽が照ると、じりじりと焼けますね。

昼近くになって、ふと陸の方をみると入道雲がモクモクと立ち上がっています。
山の上に山のように盛り上がって育つので一座と数えるようですね。
水蒸気を十二分に含んだ海風が陸の山にあたって上昇気流となり入道雲になるのですね。

伊勢湾の海から北の方をみると陸の上に雲が出来ていいます。昔習った理科の教科書通りですね。
さて、暑い今年は海の温度も上昇しているようです。釣れる魚が変わってきました。
春先から釣れだすイサキがいまだに釣れもっています。
夏のカワハギもしかり。25cmサイズの大判が釣れています。
釣り人にとって嬉しい話ですが・・・。今年も蛸はだめ、一度もトライアルしませんでした。
イカも不漁。シラスも・・・。

燃料費も上がって南知多町の漁業関係者は困っているようです。
さて「カワハギ」です。釣ったあとの捌きは簡単です。

頭の付け根で背骨を切って、そのまま腹を出して、肝をだけを取り出します。
苦玉と言われる胆のうはつぶさないように(カワハギには胆のうがあるのですね)。
肝臓は機能の一つに胆汁生成があります。(魚類を使った胆汁生成の実験がありましたね。)本体の皮を手で剥ぎます。
気持ちよく剥ぐことが出来ます。
そして三枚におろして、薄皮を剥ぎ、刺身にします。
先ほどとった肝を軽く湯がいて、包丁でたたきます。
刺身とたたいた肝を冷やしておいて、潰した肝に醤油を垂らして、これにカワハギの刺身つけていただきます。

美味しい!カワハギの肝醤油! 釣り人しか味わえない絶品です!

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