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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2023/11/08 

Vol.238 「フェイクニュース」

執筆 名誉院長 早川富博

ネットで調べると、フェイクニュースは、検証可能な事実、
引用などに基づかない意図的に捏造された虚偽の情報、
あるいは意図的に誤解を招くような表現を用いて歪曲されたナラティブ(話、物語)を提供する情報とされています。

著名人・政治運動・企業活動などの信用を失墜させる目的で、
ネット上で広く拡散するように作成された、事実と異なる、虚偽またはでたらめな内容のニュース記事のことです。
「虚偽報道」、「捏造報道」などともよばれています。

人を貶めるための偽情報ですので、政治的に使われれることが多いようです。
フェイクニュースはネット上で拡散するので、スマホをあまり利用しない人は関係がないかもしれません。

しかし、最近ではNHKニュースで、ウクライナ戦争におけるロシアからのフェイクニュースがネット上で拡散していると、放送しています。
フェイクニュースの内容は、事実よりもセンセーショナルで奇抜なものが多く、人の感情をより強く刺激するので拡散してしまうのというのが理由の一つでしょう。
ネット社会以前でも、テレビや新聞のマスメディアによる誤報・デマが拡がって暴動、殺人事件に繋がってしまった歴史もあります。
虚偽のニュースは真実のニュースよりもより速く、広く拡散すると言われています。

最近の可愛い例では、新型コロナウイルスのフェイクが拡がっています。
「予防に納豆が効く」、「熱に弱いからお湯を飲むと良い」などというフェイクニュースにより納豆が売り切れになった例があります。
拡散しやすい時期、対象のセンセーショナル性があるようです。
.これらは悪意がないので、許されるのでしょうが、対象者を貶しめたり、抑圧状態にするようなフェイクニュースに悪乗りすることは避けたいものです。

人は複雑な物事を単純化して認識するようになっています。
人が生きていく上で避けられないことですが、無批判的な姿勢がフェイクニュースを拡散させることも確かなので注意が必要です。

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