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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2023/12/13 

Vol.243 「モビリティー」③

執筆 名誉院長 早川富博

前回は、将来の予測をみると、企業サービスの撤退、税収減少による行政サービスの低下が起こり、高度成長で劣化した地域の「たすけあい」はそのままであり、真ん中の空白地帯は大きくります。
ではどうしたらいいのか?で終わりました。
生活の空白を埋めるには、やはり「地域のたすけあい」、行政、企業の3者が協力し合う必要があります。
その中心になるのは、やはり地域の課題が一番わかる地域住民です。
課題が解るためには、地域の10年後を想像してみることです。

少子・高齢で小学校が無くなるかも、耕作放棄地は増えて獣害が酷い、割り振られた道路の草刈りが出来ない、運転免許返納したが不便な公共バスでは買い物に行けない、子供の塾への送迎が大変、など課題は枚挙にいとまがありません。

その1つが移動手段です。
足助地区には幸いにも日の出タクシーさんが仕事をしてくださっていますが、稲武には拠点がありません。
そもそも地域交通バスの運転手さんも少なくなってきて、スクールバスの運用も不可能になるかもしれません。

自分たちで送迎をする、安全な車を行政が提供する、またはトヨタが半自動運転の車を提供する、病院や支所も運用に協力する、などいろいろなアイデアを出して、それを可能するような努力を行政とともにしてゆくことが大事でしょう。
それには、まず手を挙げた自治区から試験的に始めることが重要と思います。
あくまでも住民の発議から始めることです。
それを助けてくれる組織は行政をはじめたくさんあります。
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