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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2024/02/07 

Vol.250 「地震と脱原発」

執筆 名誉院長 早川富博

今年、元旦に能登半島地震が起きました。
元旦の夕方で皆さんも自宅でのんびりと過ごされていたと思います。
突然の緊急地震速報が携帯からも見ていたテレビからも発せられました。

その直後に揺れを感じました。
愛知県でもかなりの横揺れが1分ほど続きました。
阪神淡路大地震以来の揺れでした。

速報で輪島沖が震源と知りました。
輪島・珠洲市など能登半島、富山、新潟に多大な被害が出ました。
被災された方々にお見舞い申し上げると同時に、被災者の方々への支援をしました。

能登半島を訪れたことがあります。
少子高齢化が進んでいるのは田舎であれば当然です。
輪島、千枚田、などを巡り歩いたことを思い出します。
輪島塗のお椀を購入し、今でも使っています。
購入した時、店員さんが「輪島塗は何年でも持ちますから」と言われたことを思い出します。

地震の後、日が経つにつれて被災状況が徐々に明らかになってきました。
多くの方が命を落されました。冥福をお祈りいたします。
生活に必要なインフラ-水道、電気、道路、が断絶して、寒い日本海側での生活が思いやられます。

ニュースで原子力発電所(原発)の情報が流れました。
能登半島の志賀町に原発があります。新潟には刈羽崎原発があります。
ともに原発の安全に欠かせない電源の確保に問題がないこと、津波に関しても心配ないとの報道でした。

しかし東北大震災の時を思い出してみると、地震・津波によって電源が失われて、福島第一原子力発電所の事故が発生して、未曽有な災害となってしまいました。
今回は幸いにもまだ原発事故は起きていませんが、地震が多発する日本において、いつなんどき福島と同じことが起きてもおかしくないと思いました。
原発事故が起きたら、周辺地域では数年間人が住めなくあります。

今年の元旦の地震を契機に、お金がかかっても再生エネルギーと省エネ対策で原発から脱却する元年とすべきですね。

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