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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2024/02/28 

Vol.253 「人生会議」②

執筆 名誉院長 早川富博

前回は「人生会議」について必要性を書きました。
では具体的には同のようにするのか?

人生の最終段階における医療・ケアについては、医療従事者から適切な情報提供と説明がなされたうえで、本人と医療・ケアチームとの合意形成に向けた十分な話し合いを踏まえた本人による意思決定が基本となります。
「人生会議」には、その記録が必要で、「人生会議」ノート(エンディングノート)という1冊になります。
決まった形はありませんが、豊田市では雛形を用意しています。
必要な人は地域包括ケアに用意されています。
ノートの最初はには、自分が大事にしていること、自分のこれまでの物語に始まり、ケアの受け方、そして将来受ける医療・ケアについて本人の意思を話し合うものです。
誰と話し合うのか? 本人を中心に家族と医療・ケアに関わる人(ケアチーム:医師、看護師、ケアマネージャ、ヘルパーなど)が一緒になって話し合うことです。
その記録をノートに残します。

日にちが経てば、考え方が変わることもあります。
変わることが多いかもしれません。よって話し合いは繰り返されます。
話し合いの結果だけが大事ではなく、話し合いのプロセスが重要です。
医療・ケアの進歩によって、受けられる医療・ケアも変わります。
ですから話し合いの繰り返しが大事なのです。

自分のこれまでの物語(歴史?)を話すのも良いですね。
足助では「聞き書き」があります。まさにこれが物語ですね。
私事になりますが、小生の父親にこのことを話したところ(99歳時)、自分史をワードで書き始めました。
3万字の長文になっていました。編集は小生が実施して、印刷をしました。

どのような最期を迎えたいか?については、一人で生活できる間は一人で、できなくなれば施設へ、延命医療については、小生に決めろということになっています。
遺産については遺言書が書かれています。
残される家族(息子2人と妻)は承知しているので問題はありません。

今年101歳になるので心配事は多々ありますが、ことあるごとに人生会議もどきのことをしています。
最後の迎え方について話し合いをすることは、これからも如何に生きるか?ということです。
縁起でもない!が人生会議の話のきっかけになります。
年に一度は話しましょう。

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