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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2024/04/03 

Vol.258 「ハラスメント」①セクハラ

執筆 名誉院長 早川富博

「ハラスメント」とは嫌がらせですね。
相手の嫌がることをして不快感を覚えさせる行為を指すようです。

小学生や中学生時代、好きな女子に嫌がることをしてからかっていました。
すると周りの友達が「好きだからからかっているんだ」と囃子たてたものです。
ちょっかいを出して、こちらを向いてほしいと思って嫌がらせをしていたのでしょう。

これは、現在では全くアウトです。
この「アウト」という表現も今どきですね。
「ハラスメント」で一番?有名なものは「セクハラ:セクシャルハラスメント」ですね。
性的な言動によるハラスメントで、職場では対価型セクハラと環境型セクハラがあります。
対価型とは昇進をほのめかして性的な言動を要求する、環境型は職場内での性的な言動により、職場の環境が悪くなることを言います。

病院は女性の職場です。
看護師(昔は女性がほとんどであったので看護婦さんと呼ばれていました)に対する朝の挨拶で、「おはよう!今日もきれいだね!」なんてことを言ってましたが、今は完全にアウト!「髪の色変えた? 髪切った?」なども当然アウト。
コミュニケ―ションの緩衝材がなくなってしましました。

「先生、足が長くてカッコ良いですね!」と言われれば、気分は上がります。
これって逆セクハラ?
一方、「セクハラ」予防策として、男性上司が部下の女性と話するときは、部屋のドアを開放して外から見えるようにするとか、問題がなければ女性の第三者を同席させるなどとしています。
この場合は上司と部下の関係から「パワハラ」と判定されることもありますから、第三者の同席が必要でしょう。

とある大学教授から聞いた話ですが、女性大学院生の論文について相談を受けるときは、必ずドアは明けておく、または女性秘書を同席させると言ってました。
後で「セクハラ」として訴えられないためのようです。
または、「論文を早く通してくれないとセクハラで訴えますよ!」などと言われかねないので!とのこと。
荒んだ世の中になりつつありますね。
怖い!

次回は「パワハラ」「アカハラ」

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