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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2024/04/24 

Vol.261 「桜」

執筆 名誉院長 早川富博

4月は桜、その下で入学式や入社式。
絵になる季節です。

桜と言えば足助へ来てから山桜の綺麗さに驚いてます。
ソメイヨシノに比べて小ぶりの花ですが、ピンクの色がやや濃い目で可憐な趣があります。
柳が芽吹く前に咲くようです。
岡崎街道沿いの山々に散在しているところが目の保養になります。

最近は暖冬のためか桜の開花が早まっています。
原稿書いている3月25日、名古屋では開花しましたが、病院前の桜の開花はまだまだで蕾膨らむというところです。
桜は開花し始めるとあっという間に満開となり、あっという間に桜吹雪。
風に舞う桜の下に清楚な女性が佇む。
風流ですね。

しかし、雨が降ると花びらのじゅうたんが道路に敷き詰められます。
掃除が大変です。
花が散る前後から葉桜となります。
散りゆく花と新葉とが混ざり合った桜も好きです。
ちょうど同じ時期に紅葉の新緑も始まります。
どの木であっても新緑をみると心ウキウキ・ワクワクします(どこかの朝のテレビ小説ではありませんが)。
命の息吹を共有できるためでしょうか。
春は毎年巡って来るので、年をとるのですが若返る気分が味わえます。

桜の葉っぱと言えば桜餅!
こし餡を桜色の餅で包み、それに塩漬けされた桜庭が巻いてあり、ほおばるとちょっとした塩味と餡の甘味が調和してとても美味しく頂けます。
桜餅に使用される葉っぱは、オオシマザクラ(伊豆の松崎町産が多い)を塩漬けしたもののようです。

桜餅には関西風と関東風があるとのこと、愛知県は関西風で俵のような餅です。
道明寺ともよばれて、関東は長命寺と呼ばれているようです。
関東風は食べたことがないので今度上京した時にどこかで手に入れたいものです。
両方を食べないと片手落ちですから。 

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