MENU
green

足助病院コラム

Asuke Hospital column

2024/05/15 

Vol.264 「鯛釣り」

執筆 名誉院長 早川富博

ブログの題材に困った時は釣りの話。

春はメバル釣り、春告魚と書きます。
しかし今年はメバルが少なく、すでにイサキ釣りが始まっています。
本来6月からの魚です。やはり海水温の上昇のせいでしょうか。

春からの釣のもう一つの代表はやはり真鯛釣りです。
伝統的な釣りはウタセ真鯛。
ウタセエビが取れ始めたころから始まります。
餌の付け方はエビの口から頭部の角に向けて針先を出して、エビが死なないようにして付けます。

仕掛けは、3本針で、1.5mのハリスが3本、2m間隔に並んで、捨て糸は潮の流れや船長の指示で1.5mから6mになることもあります。
錘は10号から60号まで、釣り場の深さや潮の流れによって適宜変えます。
それでうまく棚が当たれば良く釣れます。

棚とりは普通、そこから何mと指示があるのですが、うねりや波によってうまく取れないこともあります。
仕掛けの長さは3~4mで3本のハリスが並んでいるので、どの餌が取られたかが、棚とりの調節することに役立ちます。
いずれにせよウタセ真鯛の釣ではハリスが長いので、仕掛けを落す前にハリスがこんがらがることが多々あります。
これをクリアできている人は場数を踏んでいる釣り人です。

小生、場数は踏んでいますが、風が強い日(洋上は常に風が強い)などハリスを絡ますことがあります。
しかし今年の鯛は不良ですね(小生だけではなく、全体に釣れてない)。
しかしめげずに出かけてます。1勝1敗の3回戦に出かけました。
強風でしたので師崎沖の釣行でした。

しかし先週、ぼちぼち釣れた鯛がなかなか喰いません。
先週は30cm前後の真鯛が上がったのですが、竿先はピクリとも動きません。
船長やむなく強風をついて伊良湖水道へ。深さ40m前後での釣り。

波とうねりで船が上下するので、立って釣ることは大変です。
おまけに岩礁があるので、底を取るとあっという間に根掛かり、錘も仕掛けも海のモズク!
用意した仕掛けがなくなったので、洋上で揺られながら、仕掛けを作り治しました。

その仕掛けを使って、底を取らずに船長の指示通り棚に合わせて、置き竿にして、おにぎりをほおばったとたん、竿先がググっと入りこみ、おにぎりをふなべりに置いている間に、竿先がグーンと食い込みました(置き竿が奏功しました..
ゆっくりと巻き上げるとかなりの重み。

ゆるめに設定していたドラッグが音を立てれ糸が出ていきます。
ゆっくりと電動リールのスイッチを入れて、ドラッグをきつめにしながらファイトしました。
手製の針糸、仕掛けなので、いつバレルか心配しましたが、無事60cmの鯛が上がりました。
これが唯一の当たりでした。
魚影は少なく天候に恵まれなかったが、逆境の中大ダイをゲットできたので満足でした。
強風の中揺れる船での釣行で下半身の疲れは半端でなかった。

コラム一覧へ戻る