実際に起こったことを「事実」と言いますが、最近、その「事実」の確認に自信がなくなりました。
新聞やテレビのニュース番組は事実を伝えていると考えていましたが、兵庫県知事選の結果を見てから、「事実」とは何か?と自問しています。
前知事の斎藤氏をかなり批判的な放送を繰り返していたマスメディアは、SNSに負けたのでしょうか?
新聞、テレビという既存のマスメディアはジャーナリズムではないと解っていても、ついついそれを信用しています。
マスメディアは時の政権に首根っこを押さえつけられています。
小生は学生運動の末期に大学生活を送りました。
当時は、赤旗、自由新報、公明新聞という3つを読めば、思考に偏りがなくなると思っていました。
しかし、実行に至らず、朝日新聞と中日新聞の間を行ったり来たりです。
アンチ巨人なので読売はとりませんでした。
SNSに関してはスマホでよく見ますが、いつも疑いを持ちながら見ています。
こんなことがあるか!?
SNSからの情報だけでは、どんどん偏った思考になっていきます。
事実確認には氾濫する情報の中から何が正しいのかを選別する賢さが必要です。
飛び交う情報の中の矛盾を喝破する知恵が必要です。
その知恵をつけるにはディベート(議論)が一番でしょう。
そのディベートで育ったアメリカで分断社会になりつつあることを残念に思います。
SNSで発信すると、それが自分で確信と思うようになりやすく、助長されます。
「事実」として誤認することになります。
他人の意見は常に懐疑的・批判的にみて、そして、他の意見とすり合わせるという作業が大事と思います。
書いてあることに短絡的に反応すると「事実」から離れていきます。気を付けましょう。