昔、娘たちが何か欲しい時やどこかに連れて行ってほしい時に言う言葉は「みんな持ってるもん、みんな行ってるもん」でした。
この時の「みんな」って何でしょう。
子供たちだけでなく多くの大人も都合よく「みんな」を使います。
自分の都合よくです。
よく「みんながやっているから」といってその行いを正当化してしまうことがあります。
ゴミのポイ捨ても同じですね。
「みんな」は「みな:皆」と同じ使い方。
「みんな」は、そこにいるすべての人を指しますが、子供たちのいう「みんな」は子供が知りえたホンの少しの友達でしかないのですが、
「みんなゲームをやってるからゲーム機が欲しい」と言います。
その時、小生は「あなたが言うみんなというのは誰の事?」と問い直していました。
今から思えば嫌な親父でしたね。
集会場に集まっている人々に対して呼びかける「みなさん」はその場にいるすべての人々を指します。
しかし「みんな・・・している、・・・と感じている」と発言している本人にしてみれば「みんな」は一般大衆を指しているのでしょう。
「みんな裏金問題に怒ってます!」の時の「みんな」も言っている本人は、大多数大衆を指しているのでしょう。
しかし、この時の「みんな」は子供たちの使う「みんな」と同じです。
裏金問題に怒っている人は何人?
国民の何%? という野暮な質問はしません。
その数字は事実か?などと逆に突っ込まれます。
「みんな怒ってます」「みんながっかりしてます」などという「みんな」は使わずに、「大多数の人が怒ってます」「ある程度の人はがっかりしてます」などにしましょう。
抽象的な「みんな」は使用制限!
「みんなで頑張ろう」「みんなで一緒に楽しもう」など、自分も含めた、前向きな言葉での「みんな」はたくさん使いましょう。
「みんな元気に!良いお年をお迎えください」