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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2025/01/29 

Vol.301 「伊勢参り」①

執筆 名誉院長 早川富博

「伊勢参り」 伊勢神宮にお参りに行くことですが、
伊勢神宮の内宮が主体です。
時々外宮も参りますが、次いで感が強いですね。

年に1度は伊勢神宮内宮へ参拝いたします。
内宮は天照大御神、外宮は豊受大神が祭られています。
内宮には八咫鏡という三種の神器(ご神体)の一つが祭られているとのこと。
天皇すら見ることが出来ないとされているようです。
見たことがないので伝説ですね。

式年遷宮(20年ごと)の時に、御神体も移動されるわけですから、特別の神職はご覧になっているのでしょう。
鏡と言っても銅鏡でしょうね。
正確に知られていないということが、御神体として重要でありましょう。
情報が公開されていないからこそ、もったいなくも有難いもので信仰の対象となります。
神道に偶像は無用です。

もともとの宗教に偶像は不要なのですが、後世の人々が勝手に解釈して仏像、キリスト像、などを捜索したのでしょう。
拝む対象があることが大事で、ありがたみが湧きます。
同時に宗教を広める道具としても大事なものだったのでしょう。

伊勢神宮の内宮へ入るには、五十鈴川を渡ります。
綺麗な木造の橋で、これも式年遷宮時にかけ替えられます。
五十鈴川を渡る前に、拝礼をして鳥居を通ります。
玉砂利の道を「ざっざ」と音を立てて歩きます。

奥へ進めば深々とした森の中です。
本殿前の石段下で拝礼、厳かに石段を登ります。
賽銭箱の前にも石段があり、真ん中を目指して進み、2拝礼、2柏手、1拝礼します。

この時お願いをしてはいけないと教えられています。
神様にはお願いはしない、感謝をするのみと言われました。
これまで安全、安心に生活できたことを感謝するわけですが、やはりこれからも幸せに過ごせるようにとお願いしてしまいますね。

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