「三国志」といえば吉川英治!
中学生の時、父親の本棚に並んだ吉川英治全集の中から選んで読んだ。(全集でも3巻と長かったので,全集から最初に選ばれたのは「鳴門秘帖」であったが、平家物語はもっと長かったので)
劉備・曹操・孫権・諸葛孔明などが活躍。悪玉曹操がにくく、いつも弱いが義に篤い「蜀」の劉備・諸葛亮・関羽・張飛などに肩入れしたものです。
その後、柴田錬三郎氏の「英雄三国志」、陳舜臣氏の「秘本三国志」を読んだが、演義を基にしているためか、「蜀」を中心に書かれている。
しかし宮城谷昌光氏の「三國志」を読んでみると、視点が異なってきた。
後漢末期から小説は始まり、「魏」の礎を気づいた曹操が主役だ。
演義ではなく史実の三国史に基づいた小説であるからと、氏の「三國志読本」にその解説があった。
歴史も、見る人、参考にする文献、角度によって違って見えるのですね。
現在、起こっていることの評価も違って当然か?これからどうなるか?どうするのか?が大事だ!
しかし、これから起こるであろうことは過去の歴史的事実から推測するしかない。
その歴史的事実?が解釈によって異なるとなると...歴史は後に政権を摂った者たちによって編纂される(作られる=作った人々の都合の良いように)。
人の人生と同じで、歴史にも幾つかの流れがあるのでしょう。
たくさんの歴史を知って、よく考えねばならない。