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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2025/04/30 

Vol.314 「個人情報」

執筆 名誉院長 早川富博

「個人情報」とは?
その取扱いは?

法律では難しいことが決められているようです。
人権を守る観点、人々の助けあいのための観点、両方せめぎあいでなく、ほどよい着地点の模索が常に必要です。

「独居」であるという情報について考えてみると、昼間独居なのか終日なのか、昼間独居なら緊急連絡先は?までぐらいが助けあいのための情報と思います。
なぜ独居になったのか?子供がいるのか?離婚した妻は?などは、人権を侵害する個人情報になりますね。

「個人情報」を誰に(どこまで)公開するか? 
共助もしくは近助(ごく近くの人々同志のたすけあい)のためには、上記のような「独居」状態の情報は、組の中、区の中に情報は限られるぐらいが良いのではないでしょうか。
スマホのSNSに情報を出すことは避けるべきでしょう。
Web でゲームをしている人たちが、お互いに個人情報を開示している、Facebookなどに個人情報を載せて情報を発信していることが普通になっていますが、情報の発信の仕方を間違わなければ、広く世界から共助が来る可能性もありますね。

しかし個人情報を知った時に、それをどのように使うか、また誰に広げるかも考えなければなりません。
個人情報はたすけあいに必須ですが、知りえた個人情報をどのように使うかが問題です。
独居の方がいつデイサービスに出かけているかが解ると、泥棒が来ることも考えねばなりません。

このように知りえた情報を個人の人権に係ることであると常に意識していることがとても重要と考えます。
「個人情報」と「人権尊重」は、表裏一体の面があります。
常に考えて行動したいものです。

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