昨年からコメ不足が叫ばれ、米価の高騰が話題になっています。
備蓄米の放出によってか6月末から少しずつ値段は下がってきました。
備蓄米が10万トンを下回ったので輸入米に頼るとか?
コメ不足から米価が上がり、コメ離れを防ぐということでしょうが、2000年以上食べ続けているコメ離れがそう簡単に起きるわけはない!
日本人のDNAにお米好きは染み込んでいる!
戦後の食の欧米化によって、おコメの消費が減少し始め、それに伴う減反政策、豆や小麦への転作推奨(生産量が少なくても補助金が出ました)。
すべての農政が農民のやる気をそぐ政策でした。
その結果、米作農家の激減。
数十年の政策失敗の付けが表れてきたのです。
政治課題として日本人の主食であるコメについて議論百出となっています。
コメの備蓄は2年以上の必要です。
100万トンではとても少ないのです。
凶作になった時を考えるとぞっとします。
1000万トンの備蓄(消費量の2年弱)が必要と考えると、昨年より毎年2割増産でも5年以上かかります。
当座は輸入米で備蓄を補っても、とりあえず2割増産が必要です。
一方、米作農家の高齢化が大問題となっています。
米作だけでは生活が成り立たないので後継者が育っていない。
農作業軽減のために米作にかかわる機械が多く開発されてきました。
現在の米作をするためには、耕すためのトラクターはもちろん、田植え機、高価なコンバインなどが必須です。
また籾の乾燥機、脱穀後の玄米の保冷庫も必要です。
これらの投資を回収するには現状の米価では間に合いません。
ある農水大臣が農業機械は建築機械と同じようにレンタルすれば経費を分散できると発言したが、稲の田植えも稲刈りもほぼ同じ時期に重なるのでレンタルされる農機具はやはりたくさん必要になります。
稲作の現状をわからずに発言しているのでしょう。
現場は見ているが理解してないという典型例でしょうか?