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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2025/11/12 

Vol.342 「元気な高齢者が高齢者を救う」

執筆 名誉院長 早川富博

前回、健康維持には、社会的参加が必要で、中でも地域のサロンへの参加が大事であると書きました。
社会と関わりあうことを指しています。

しかし、各サロンの維持が高齢化が進む田舎ではなかなか大変です。
参加者がどんどん高齢となり参加人数が減少していくことで、自治会単位での維持が困難となることが予想されます。
事実、10人以上で始まったサロンも5~6人までに減少しているところもあります。
まとめ役も高齢となり毎月の開催が面倒になってくることもあります。
ではどうしたらいいか?

一つは開催を2か月に1回として、ほかのサロンと合同でするというのはどうでしょう。
初めの打ち合わせが大変かもしれませんが、予定を立てれば意外といいかもしれません。
他のサロンと合同ですると、これまでマンネリ化していた内容が変化する楽しみもあります。

しかし課題もあります。
隣の集会所へ出かけるには遠すぎる!長い距離は歩けない!車の運転ができない!
その解決には移動手段を誰かに依頼しなければなりません。
車での輸送を請け負ってくれる方が地域にみえれば(もしくはお願いする)実現可能です。
ボランティアといっても一定のお礼を提案すれば(例えば昼食を提供する、昼食がなければおやつ類を用意する、または車の運転する人もサロンに参加する)案外と請け負う方がみえるのでは?

一概に高齢者と言われますが、元気な高齢者も地域にはたくさんえます。
75歳以上でも(小生も、もうすぐです)元気な高齢者が虚弱な高齢者を手助けする!
これがこれからの社会の合言葉でしょう。
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