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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2019/12/18 

Vol.37  「柿」

執筆 名誉院長 早川富博

美味しい柿のシーズンも終わり近くになりました。
小学生の時、柿は買うものではなく、自宅や近所にある柿の木から勝手に捥いで食べるものだった。
渋柿の見分け方は、爪で柿の皮をちょっとほじって見て、実に黒ゴマがあれば渋くないと判定したものです。
黒ゴマは渋みの原因となるタンニンが凝集して水に溶けにくくなった状態で、食べても渋みを感じないのです。

柿は程よい固さが良い。
若い時は歯ごたえのある柿が良かったが、歯が悪くなるとトロトロになった柿も楽しめる。
昔、祖母が薄皮を剥いて啜って食べていたのを思い出す。
先日、ある日本料理店で出されたデザートが四分の一にカットされた、ほど良い固さの柿でそれにやはり四分の一にカットされたレモンが添えられていた。
レモンを搾って柿にかけて、スプーンで食すと美味であった。
トロトロの柿にレモン!お試しあれ!
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