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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2026/06/10 

Vol.371 「A.I.その②」

執筆 名誉院長 早川富博

今の医師に必要な能力の一つに、如何に早く検索できるかがあげられます。
医師に必要な知識は、小生が医師になった50年前に比べて、膨大な量となり、とても記憶できません。
病名を打ち込めば、診断基準、症状、治療方法などをAIが答えてくれます。
症状をいくつか打てば鑑別診断の病名がリストアップされます。
便利ですね。
しかし自分の頭を使わないので知識として記憶に残りにくいようです。

学生時代の勉強で、解剖学、生理学、生化学は基礎の勉強でした。
人体の解剖は変わりませんが、生理学や生化学の分野は日進月歩で、ノーベル賞受賞者も多くいます。
有名な山中伸弥先生は生化学分野でしょう。
次々と新しいことが発見されて治療に役立つようになっています。

抗がん剤も本庶先生の発見に基づく免疫反応に関与する治療法があります。
種々の治療薬の開発にもAIが関与しています。
生理作用は生化学的に解明され、その分子構造が明らかになり、AIがその阻害分子の候補を挙げて開発に入ります。

AIが進化すれば医師の仕事内容はどうなるのでしょう?
診断と治療方針はAI任せ。
手術もAIロボットがする!

現時点でも地方病院のロボット手術は東京にいる名医がICTを駆使して施行するということが可能になってきます。
医師の仕事は、患者さんに如何に解りやすく病名と治療方法の説明をすることに尽きるかもしれません。
コミュニケーション能力が重要となります。
それは揺れ動く患者の気持ちを理解して話をするということです。
人間力を磨くことが大事です。
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