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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2026/07/29 

Vol.378 「ダイバーシティ」

執筆 名誉院長 早川富博

ワールドカップに思うで、アイデンティティーとは何か?
人種の多様性―ダイバーシティの中での国とは何か?
民族純潔主義は国を滅ぼします。

歴史上多くの事例があります。
近いところではナチスドイツです。
ゲルマン民族の優性を掲げてユダヤ人を迫害しました。

しかし第二次世界大戦で体制は滅びました。
ユダヤ人国家であるイスラエルも、その排他性から世界では孤立しているように見えます。

多様性―ダイバーシティは大事なことです。
昔から民族が交じり合って国々が変遷してきました。
ゲルマン民族の大移動が引き金となり、ローマ帝国は崩壊が始まりました。

その結果小さな国々となり現在のヨーロッパになりました。
中近東も古代エジプトからペルシャ、サラセン帝国、トルコ帝国、などを経てから、ヨーロッパ諸国の植民地時代の名残を残し現在に至っています。
途中でモンゴル帝国の支配があり、交易が盛んとなってますます人種の交わりが進みました。

近年では、中東の戦乱によって多くの移民がヨーロッパに入ってきました。
民族の大移動のようです。
そして移民受け入れが急すぎると、在来の人々との軋轢が生まれます。
人道的には受け入れを容認するが、自分たちの生活が脅かされれば反対になります。
そのようなことを繰り返しながら歴史は進んできたのです。

日本に目を転じると、日本民族は、万世一系の天皇を象徴とする日本民族―という保守・右翼思想に代表される純潔主義?があるように思われます。
しかし象徴としての天皇を拝戴するのに疑義はありませんが、だからと言って移民反対論にくみしたくはありません。
人口減少が続く日本において海外の人々の手助けなしで日本は立ち行かないからです。
まさにダイバーシティとそれにセットであるインクルーシブの両方を理解した社会の形が必要ですね。
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