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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2026/08/12 

Vol.380 「効率性」①

執筆 名誉院長 早川富博

「効率(性)」という言葉はよく使われます。
「効率」が良い、悪いといって評価基準の一つに用いられます。

「生産性」という言葉もあります。
どちらも資源からより多くの生産量を生み出す目安で使われます。

両者の区別はともかく、より少ない資源を効率よく使って多くの結果(生産)を生み出すのを目的で使われます。
より資源を少なくして、効率を高めて生産がよければ、優秀な組織(企業)と称賛されます。
一方、生産性が低く、効率が悪ければ、市場から排除されます。

効率よく生産性を高めるための方法で「カイゼン」が有名でしょう。
効率性を改善して生産性を高める。
これによって利益が出ます。

「効率性」はもともと熱効率という言葉から来ています。
ものを燃して熱が出来てそれでどれだけ仕事ができたか?
エンジンで熱効率を考えると解りやすいでしょう。
1Lのガソリンで30km走る車のエンジンは、10kmしか走らない車に比べて効率が良いわけです(エンジン以外がすべて同じとしてですが)。
現在の経済において「効率性」「生産性」は絶対的な目標とされています。

一方、効率性、生産性に合わない仕事もあります。
米作を例にとると、小生が子供のころは1反で8俵ぐらい収穫できるのは普通でした。

しかし、化学肥料と農薬が使われて冬の田んぼからタニシが消え、田んぼの間の水路から小魚、ザリガニが消えました。
その反省から低農薬、無農薬、有機農業が復興してきました。
しかしながら、いわゆる生産性は低下してコメの取れ高は6~7割になるようです。

水田の草取りは大変です。
人工がかかりますから効率は悪いですね。
食の安全を考えれば低農薬がいいに決まっています。
効率も生産性も低いので米価は高くなります。
それを大騒ぎしますが、方や食べ残しや賞味期限切れで廃棄処分される多くの食べ物があるという現実。
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