「内視鏡検査」。
受けることを好きな人はいませんよね。
でも大事な検査です。とくに胃がん健診には欠かせません。
小生が医師になった51年前は胃カメラと呼ばれていました。
まさに内視鏡の先端に幅4mmのフィルムが装てんしてあって、シャッターを切ると先端のランプがついて写真をとるという構造でした。
確か20枚ぐらいとると終了。
胃カメラ終了後、先端のフィルムを暗箱の中で回収して現像に出していました。
1週間後に出来上がった4mm幅のフィルムを拡大鏡で投影してみます。
胃カメラは挿入しながら観察することはできませんので、盲目的にシャッターを切ります。
盲目と言ってもルチーンの取り方があります。
胃カメラの先端にライトはついているので、内視鏡検査室は暗くしてあり、胃の中にある先端のライトが胃壁・腹壁を透かして見えるので大体の位置が解り胃全体をくまなくとることができます。
先端にあるフィルムは横向きですので側視鏡と言います。
その先端を十二指腸まで進めるのは大変です。
十二指腸の入り口(幽門)に近づけて力を入れていると、力がすーっと抜けるようになったら十二指腸へ入ったということになります。
内視鏡検査時に胃内が膨らんでないと、フィルム面が胃粘膜に接して赤玉しか映りません。
胃内に空気を入れるのは足でボタンを踏むと1回500mlが送気されます。
げっぷをされたら何回も踏みます。
今から思えばかなりの手間暇をかけて検査をしているわけです。
患者さんも大変です。
ベテランの医師でないととった写真はほとんどが赤玉!
どこを撮ったか不明な写真ばかりになります。
それでも医師になりたての小生は胃カメラ検査をしたくてたまりませんでした。