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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/01/22 

Vol.43  「物々交換①」

執筆 名誉院長 早川富博

昔むかし、コメをたくさん作っている人は余剰のコメと魚または肉と物々交換していました。
得意分野でつくった「物」が余れば、お互いに必要とするものを物々交換していました。
その基本は「物」が余ればである。(よって余らなければ交換できないので、必要な「物」は略奪することになる。)
余剰な「物」がどこにどれだけあるかが情報として伝わり、交換するために市がたつ。
市が大きくなると物々交換の品が増えて、やがて共通で使われる「お金」が必要となる。
同時に「物」を搬送するシステム(流通)が発達して、その経費を織り込んで「物」の値段が決まる。
今、お金を払えば欲しいものはどんなものでも手に入る。
薬物とか犯罪にかかわるものは別にして。
ダイヤモンドが欲しければ、高価であるが手に入る。
家の修理、電化製品の修理もお金を払えばすぐ来て治していただける。
すべてがお金に換算されて便利である。
しかしその値段はどのように決まるのか?需要と供給のバランスで決まる?
欲しい人が多くいれば、その「物」の値段は高くなる。逆に沢山出来過ぎたキャベツは売れないので捨てられる。
希少価値のあるものは高く、陳腐なものは安い。ある国にしか出来ない「物」や季節外に手に入る果物は希少価値である。
お金を稼ぐために、希少価値を上手く操る人々がいます。
人の欲望をくすぐる人たちです。
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