MENU
green

足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/03/18 

Vol.51  「〇〇運動」

執筆 名誉院長 早川富博

住民活動とか住民運動という言葉を使うことがあります。

私も足助病院で仕事をして地域運動をしてきたと考えていました。
医療を病院から地域へ!啓発しよう。ICTを導入して地域を幸せにしよう! 

10年以上たった時に反省しました。これは地域の人をモニターさんにして利用しようとしていたのですね。これは「運動」ではなくて「活動」していただけなのです。
地域の中で困っている人の内容をお聞きして、その個人を大切にして、解決策を共に考えることが基本であることに最近やっと気づきました。
佐久病院で活躍された若月俊一先生は「運動とは、一人ひとりの旨を叩いて、自分自身の主義主張を説得し、理解してもらい(納得してもらう)、それを実行してもらうようにする努力のことをいう。」と述べられています。
例え主義主張が良いことであっても、上から言えば、それは「命令」であり「運動」ではないとも言われています。
住民一人ひとりが納得していただくまで説明することが「運動」であると。そのためには自身が地域に入り込んで行く、話がし易い状態を築いている必要があると理解できます。
アプローチャブル=とっつきやすい、雰囲気が。必須なのですね。
このことを肝に銘じて「運動」していこうと思います。
コラム一覧へ戻る