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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/04/01 

Vol.53  「新型コロナウィルスパンデミック」

執筆 名誉院長 早川富博

湖北省武漢で始まった新型コロナウィルス肺炎が瞬く間に世界へ広がり、人の国際的交流がストップしています。中国では、独裁国家のような武漢市の封鎖、国民の行動監視などにより、ウィルス感染は抑え込めたと発表しました。
しかし日本の方が危険なので、4月に予定されていた習主席の訪日は延期されました。
WHOの声明もいつも後追いのような感は否めません。
ヨーロッパに広がり、EUは各国の国境封鎖、アメリカでも入国制限が始まっています。
それに呼応するように株価の急落が始まり、先の見えない不安が起きています。
日本では専門家会議の提言を受けて政治的決断が成されていますが、その決定内容に対して賛否両論です。
専門家会議でも今回のウィルスの特徴が十分に解明されていない(疫学的にもウィルス学的にも)時点では、安全な方針を述べるにとどまります。
ですから、政治的決定(国民生活に直結する)は先を予測した内容になるべきでしょう。
そしてその決断結果の評価は、何時までに行い、次の指針に生かし、何時、次回の政治的決定をするのかを明らかにすべきでしょう。
タイムスケジュールがはっきりしないことが不安の元凶だと・・・・
いち住民としては、ウィルスとの戦いに負けないために、日々の手洗い・うがい・マスク着用、不要な外出は避ける等、出来る予防を個人個人で実行しましょう。
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