「一隅を照らす」という言葉は天台宗の開祖「最澄」のものということを、最近知りました。
明治大学の総合講義の中で、学生が対馬での活動報告を聞いた中沢新一氏(文化人類学者・哲学者・作家など)が、希望に満ち溢れた学生に送った言葉です。
それまで聞いたことがありましたが、深く理解していませんでした。
「山家学生式」の冒頭にあり、「径寸十枚、是れ国宝にあらず。一隅を照らす、此れ則ち国宝なり」
直径3cm(大きい)宝石十個、それが国宝ではない。社会の一隅にいながら、社会を照らす生活をする。そのような人こそが国宝なのだ。
という意味だそうです。
他の為に行動する利他と一隅を照らすという自行は表裏一体ですね。
自分を忘れて他を利するー難しいですね。
しかし、これまで私たちが進めている「たすけあいプロジェクト」の理念もまさに「利他」の精神です。
支え合うことと同義語です。ボランティアという言葉も同類でしょう。
広い社会の中で「一隅を照らす」、照らすと自然に皆さんから尊敬されてくるでしょう。
また、照らしている火に人が近づいてくれば、それぞれ人が火をともして一隅を照らします。
このような類焼?が世の中を良くする秘訣でしょうか。
まずは一隅を照らすですね。