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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/05/13 

Vol.59  「記銘力」

執筆 名誉院長 早川富博

記憶力が低下したと嘆く方が良く外来にみえます。
物覚えが悪くなる、人の名前が思い出せない、よくあることです。記銘力低下ですね。
しかし若い時から興味のないことは記憶に残りません。その最たるものが小中学校の勉強でしょう。
成績を良くするには、漢字を覚える・歴史を勉強する・理科の実験もすべて記憶力の勝負でした。
繰り返し復習することが記銘力強化に繋がりました。
数学でも定理を記憶しなければ問題は解けません。
問題をたくさん解けば慣れてきますから、計算も早くなります。やはり、机に向かって教科書を読む・ドリルをたくさんするなど勉強しないと学校の成績は良くなりません。
ただし時間が長ければいいのではなく、いかに短時間で集中するかです。
集中力は普通の子供では、1時間も持続できません。20から30分でしょうか。学校の授業も40分でしょう。
反復練習の中から新しい応用問題を解くことが出来ます。しかし反復練習のために勉強時間が長すぎると集中力が低下して、閃きが出ません。
子供に勉強ばかりさせていると高校に入って伸び悩みます。ほどほどが大事です。
親は我が身を振り返らず、子供に期待し過ぎるのもいけませんね。
学校の成績だけが生きる力ではないのですから。
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