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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/07/29 

Vol.70  「早食い」

執筆 名誉院長 早川富博

ギャル〇〇とか言う可愛いタレントさんが大食い・早食いをしているシーンを、時々テレビのバラエティー番組(娘や孫が好きで,小生は嫌いですがだんだんと感化されてきました)で見ます。
何の因果か、こんなかわいい子が体を張って!
何故小さな体なのに大食いできるのか?
胃の容量はいくら頑張っても2-3Lでしょう。
ふつうは頑張っても1Lぐらいでしょう(ちなみにバリウム検査は200mlぐらい+発泡剤で500mlぐらい?).
早食い・大食いできる人は食べたものはすぐに十二指腸から小腸へ運ばれていくのです。小腸は5mもありますから。
胃腸の動き(蠕動運動)がとても良いのでしょう。
小腸へ運ばれた食べ物がすべて消化・吸収されたらすごいこうカロリーになりますね。
しかし太ってない!? 甲状腺機能亢進症か,やはりバラエティー番組はやらせか?
逆に、すぐに胃がもたれて食べられない人がいます。胃腸の運動機能が低下しているせいですね。
こういう人は胃下垂の人が多いようです。
食べたものが胃から排出されずに貯まってしまうので食が進みません。結果として体重は増えません。
痩せて楚々とした風情の女性は胃下垂の人でしょう。
頑丈・小太りな中年男性の胃は牛角胃(胃が左後ろから腹側にせり出している)が多い。
体格を見ると胃の形が解ります。
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