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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/10/07 

Vol.80  「ひとつずつ」

執筆 名誉院長 早川富博

4年前からたすけあいプロジェクトを進めています。
独居か日中独居の人を対象に、人感センサーによる健康見守り、お出かけ促進の楽しむ会(お日さまカフェ)、移動サービスのたすけあいカー、を提供するサービスです。
独居の方の見守りは、人感センサーによってどの部屋に今居るか?部屋の温度は高くないか?など、その家族がスマホを通じて見守ることが出来ます。
何か異変が生じた場合はメールを通じて連絡が来るように設定されて足助・旭・稲武地区でこれまで136名の方々が利用され、現在96名の方が使用されています。
小生としてはとても良い取り組みであると思っているのですが、思うほどには広がらないと感じています。
これまで各区長会、民生委員の会、申し入れのあった自治会常会、老人クラブ、サロンなど説明会を開いてきましたが、「私はまだいい」と言われる方が多くみえました。
一方、家族の方が聞いてくださるとスムースに理解されて契約をしていただきました。
今年度も区長会をはじめ説明会を開催しますが、手ごたえは??
先日、外来にて免許返納によって通院に困っている人を知りました。
その方にたすけあいプロジェクトの話をして、了解後プロジェクトに参加していただきました。
また、もう一人通院困難で日常生活にもお困りごとが多い独居老人に説明し、近所で助けていただける人も紹介することでプロジェクトに参加していただくことが出来ました。
本人と家族への内容の説明、ボランティアカーを提供していただける人を探すという手間をかけました。
このように、困っている人に一人ずつ丁寧に対応することが一番の近道であることが、やっとわかりました。
急がば廻れですね。
皆さん、移動手段、買い物ができない、話し相手がいない、家にこもっているなど、困っている人を紹介してください。

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