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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/10/21 

Vol.82  「外来にて」

執筆 名誉院長 早川富博

足助病院の外来を始めて25年になります。
四半世紀。
長いですなー。

当方も年を取りましたが、患者さんも高年齢になりました。
60歳でお会いした人は85歳、70歳から始まった人は95歳となります。

ふと今日の外来患者さんの年齢を見ると、90歳越えの方がなんと10名も!
高血圧、糖尿病、高脂血症の生活習慣病から始まり、心不全、腎不全になっても頑張って90歳!
頼もしいですね。
少々足腰が弱っても、しっかり食べられています。

ある93歳の女性。
少々の難聴があっても大丈夫。
少々の視力障碍は白内障手術で改善!
鏡に映る自分の顔にしわが多いのにびっくりする。
腰が痛いといわれても、草刈りをする。
膝が痛くても畑の草取りはする。

91歳の女性。
一番の心配は「認知症になるとたるい!」
しかし、認知症になれば、自分は困らない、家族が困るだけ!

97歳の女性。
「皆の迷惑になりたくない!」
しかし、これは避けられませんね。

だけど迷惑の度合いを少なくする努力はできます。

排泄の始末が自分でできること(ちょっとのおもらしは愛嬌)、
食べることは自分でできる(後片付けは免除)、
そのためには、筋力の維持が必要です。
毎日、椅子からの立ち上がり運動を50回以上しましょう(分けてやりましょう)。
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