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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/12/02 

Vol.88  「両親のこと⑤」

執筆 名誉院長 早川富博

前回からの続きです。

2年以上続いた父親による母親の介護は、今年9月の初めに終わりました。

母親は要介護3となり特別養護老人ホームへ入所しました。
97歳の父親は2年以上にわたり十分に頑張ってきました。
二人の生活を自宅で長く継続することが目標でしたが、ついにその時が来ました。

夏前から父親の大変さを感じながら、配食サービス、ヘルパー派遣、デイサービス、ショートステイなどの利用を進めていました。
しかし、ヘルパー派遣は、排便管理に困ったとき、転倒して起き上がれないなど、本当に手助けが必要なときには頼りにならないとのことで断念。
デイサービス利用は母親の抵抗はありましたが、週2回は利用。
ただし送迎での帰りは時間がかかるので(4人が一緒に送迎されるので帰りは最後に降車する)、毎回近所に住む兄が迎えに行っていました。
配食サービスは受けていました。

これまで書いてきたように父親は連れ合いの介護を献身的に行ってきました。
しかし父親の体調も限界にきて、不整脈はでる、足腰の筋力の低下、精神的にも詰まってきました。

ホーム入所前に緊急退避として、足助病院に母親を入院させました。
父親の体調改善が必要と母親には説明しました。
入院した3日後に父親が見舞い来るといいました。
公共交通機関を利用してくるといいます。
南安城から名鉄電車利用して東岡崎へ。
名鉄バスで足助大橋へ。
足腰が弱り、杖歩行の97歳、暑い8月下旬のことですので、さすがに心配となり、兄が東岡崎まで送ることになりました。
午後3時過ぎに無事ついたとの連絡があり、母親との面会も済みました。

つづく…
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