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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/05/18 

Vol.136  「思い起こされる災害の恐怖」

執筆 足助病院職員

診療放射線室長 佐藤 美嘉代

毎月1回、文化連情報誌が各部署に届く。
新連載として災害のことについて書かれたベージがあり、その中の「台風19号豪雨の恐怖」「千曲川」と言う文字に目が止まった。

私は2019年10月11日から神戸で開催された学会に2泊3日で参加していた。
最終日の朝ホテルでテレビを見ていると千曲川堤防が決壊したと報道されており、その後連日テレビでも、車両基地で水没した新幹線や、壊れて流されている家屋の映像が映されていた。

11月のある日ボランティアを募集していることを知り、娘と応募し参加できることになった。
当日活動拠点からバスに乗り、現地に着いてみるとそこはリンゴ農園で、その現状は想像していたよりはるかに酷い状態であった。
私たちはそのリンゴ農園の中心にあるお寺のお墓掃除をさせてもらうことになったが、墓石にはその時の水位の後がクッキリ残っており、水が引いた後の墓石は泥でうめつくされていた。

「災害は我が身に降りかからないといつも他人事のように考えてしまうが、このボランティアを通して改めて災害の恐ろしさを知った」という、強く思っていた当時の気持ちを「台風19号豪雨の恐怖」「千曲川」の文字は、改めて思い出させてくれた。
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