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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/06/15 

Vol.140  「イップス!?」

執筆 足助病院職員

企画課長兼施設課長 日比敦郎

先日、院内でギターを弾く機会がありました。
院長のサックス、研修医のバイオリン、当院管理栄養士のピアノとご一緒させていただき、楽しいひと時を過ごすことができました。
しかし、いざ自分のソロを弾こうと思ったら、急に指が動かなくなってしまい、しばらくAメジャーのアルペジオを鳴らして緊張をほぐそうとしていました。
とは言っても、あまり時間を遅らせるわけにもいかないので仕方なく演奏を始めたのですが、どうにも指が動かず、ついに演奏が止まってしまいました。
これでは曲にならないのでかなり焦りました。そうこうするうちに今何を弾いてどこの展開すらもわからなくなり、とうとうギブアップしてしまったのです。
オーディエンスの皆様には大変なご迷惑をお掛けしました。
その時はMCで時間稼ぎをさせてもらいました。
ギターは25年ほど弾いていますが、こんなことは初めての経験でビックリしました。
その後も3曲ほどあったのですが、それは無難にこなしたのでさらに不思議でした。

帰宅して、先ほど止まってしまった曲を改めて演奏すると、スラスラと弾けるではありませんか。
これはイップスか?と思い、イップスについて調べてみました。

「イップス (yips) は、精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、突然自分の思い通りのプレー(動き)や意識が出来なくなる症状のことである。 本来はゴルフの分野で用いられ始めた言葉だが、現在ではスポーツ全般、また、音楽や芝居などスポーツ以外の分野においても使われるようになっている。」 by Wikipedia

これを見る限り、ただの練習不足のようです。
イップスであれば、自宅でスラスラ弾けるわけがありません。
次の機会までにはきちんと仕上げてまいります・・・。
世の中のイップスで苦しまれている方に大変申し訳なく思った一日でした。
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