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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/07/06 

Vol.143  「アナログとデジタル」

執筆 足助病院職員

企画課長兼施設課長 日比敦郎

大変僭越ながら、私は足助病院職員の中ではデジタルな人間だと思っています。
と言うのも、Web会議の仕掛も、院内コンサートのPAでも、広報用の動画編集も、日常業務で使用するVBA(Microsoftのマクロのことですね)もそれなりに先頭を切って取り組んできた自負があるからです。
※タイムラプスは知りませんでしたが・・(2021/6/29のコラム参照)

ある日のことです。締め切り間近の資料を急ピッチで仕上げていました。
経理系の資料なので、数字が多い資料です。
必要な値は決算の数字なので、様々な資料に掲載されていますし、経理のシステムにももちろん入力されています。つまり流用・加工が自由自在な数字です。
ちょいちょいっとシステムを動かせば、数字は拾えるのですが・・
急いでいた私は経理の書棚に入っている紙の「損益計算書」を引っ張り出し、そこに掲載されている数字をみてExcelに転記するというアナログな方法で資料を作成しました。
所要時間はやはり長くなったと思います。
みなさんは、「なんだ、デジタル派って言ってもそんな原始的なことしてるんだ」とお思いになるかと思います。
私の言い分もあるのですが、少々専門的な話になるので割愛します。
要するに、間違いのない数字を的確に表現するにはこの方法がベスト(私にとっては)と判断したのですね。

このように、いくらデジタルな技術・知識を持ち合わせていても、それが全て正解とは限りません。
4K画質の動画編集技術を駆使しても、映すディスプレイがHD画質では何の意味もないのと同じです。
当院の患者さんは高齢者の方が多く、スマホを駆使されている方も多数お見えですが、やはりアナログの紙媒体の情報誌も効果的です。
TPOに応じた最適な手段を選べるよう、広報担当として精進してまいります。
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