MENU
green

足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/07/13 

Vol.144  「Walking?Thinking?」

執筆 足助病院職員

企画課長兼施設課長 日比敦郎

先日、子供たちと一緒に歩いて登校する機会がありました。
通学路にある各横断歩道を渡るところを見守るためです。長女の通学団に交じってウォーキングです。
所詮小学生の歩くスピードなので、ゆっくり長女と話しながら歩こうかなと高を括っていましたが、とんでもありませんでした。
これがなかなかのスピードです。私の娘を含む低学年の女の子は無言で一生懸命歩いてついていきます。
どれくらいかと言うと、私のアップルウォッチが「(ひょっとして)屋外ワークアウト中ですか?(珍しいですね)」と訊いてくるぐらいのスピードです。
もう少しゆっくり歩けば・・なんて声をかけようとしましたが、思いとどまりました。
子供たちには子供たちの社会が存在し、もちろんコミュニティ内のルールも存在するのでしょう。
そこに一年に一回一緒に登校するかしないかの大人が口をはさむ余地などないですね。
一年生の子なんかは一生懸命歩くので、時折手に持っている傘を落としてしまいます。
でもすぐに拾って通学団の輪の中に急いで戻っていきます。とても健気な姿で心が打たれます。
小学校に近づくにつれ、他の通学団と連なって大集団になってくるのですが、騒いだりせず粛々と登校していきます。私の小学生時代とはえらい違いです・・。
このように統率のとれた登校風景を見届けて任務終了です。
ともすれば「同調圧力」とも解釈しかねないコミュニティルールをなんとなく感じ取りましたが、昭和の小学生時代を過ごした自分にとっては至極当たり前のことですし、令和の小学生も同じように集団生活について少しずつ学んでいるのだなぁと、一人で勝手に納得したウォーキングでした。

帰り道、アップルウォッチがぶるると震えるので何事かと見てみたら
「ペースが急激に落ちたようです(大丈夫ですか?)」
・・・ありがとう、大きなお世話です。


※アップルウォッチの()内は筆者の解釈部分です。
コラム一覧へ戻る