医療安全室長 大須賀俊裕
先日、2020年の東京オリンピックの絵文字ピクトグラムが発表された。
各競技の躍動感を強調したシンプルで分かりやすい情報伝達のレガシーとなっている。
ピクトグラムはそもそも鉄道、空港をはじめ多くの公共施設などで使われ、「非常口」「WC」「エレベーター」等の絵文字として使用されている。
このピクトグラム、1964年の東京オリンピックが開催される際に、日本人と外国人とのコミュニケーションを取り易くするという意味から日本で開発されたというのだから驚きである。
病院の中にも様々なピクトグラムがある。馴染みの「WC」をはじめ、「AED」や駐車場の「Handicap」がある。そして入院される患者様のベッドの上にも「ピクトグラム(絵文字)」が貼付されている。
これは「医療支援看護ピクトグラム」というもので、患者・家族とのコミュニケーションツールとして利用している。
まだまだ馴染みの薄いピクトグラムではあるが、日常生活動作(歩行・介助、排泄状況、ベッドの角度)や治療上の制限(飲食不可、食事形態)等を貼付し、患者様の状態や移動方法が変更になった際にお知らせする大切な情報である。
この中で、足助病院独自に使用しているピクトグラムがある。『転ぶとケガをしやすい薬を飲んでいる』ことを示すピクトグラムである(写真)。
決して「頭がフラフラになってしまう」という意味ではないのでお間違えなく!