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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2022/04/12 

Vol.184  「ギターのお話」

執筆 足助病院職員

企画課長兼施設課長 日比敦郎

春になり、ギター演奏の依頼がちょくちょく入ってきております。
こうやって書くとなんかプロのミュージシャンみたいですが、違います。
少ないレパートリーをあたかも「初めてお披露目します」感を醸し出して演奏しています。
演奏環境のこともあり、20年以上弾き続けていたエレキギターを一旦置いて、アコースティックギター(以下アコギ)、しかもフィンガースタイルに転向して頑張っています。
フィンガースタイルとは、簡単に言ってしまえばその名の通りピックを使わず、指や爪で弦を鳴らすことを指します。
ただそこから深堀りすると、ベース音や和音(コード)を奏でつつメロディも演奏する少々難易度の高い演奏方法を指してフィンガースタイルと呼ぶ方も多いです。
そんなフィンガースタイルは、バンド演奏と異なり一人で楽曲を成立させることができるのが長所です。
しかし頼るものが何もないという点で、一人で楽曲を成立させるには難易度がかなり高くなるのが短所とも言えます。
と言うことで、ちっともレパートリーが増えず悩んでいるのが現状です。

よく聞かれるのが、「アコギとフォークギターって何が違うの?」という質問です。諸説あるので難しいのですが、体系的に言えば一緒です。
人間の体に置き換えると、前述の質問は「消化器と胃って何が違うの?」というのと同じです。これなら少し腑に落ちますでしょうか?

うんちくを述べさせていただくと、アコギはアンプにつながなくても音が出る(Acoustic:音響)ギター全般を指します。
それではフォークギターは?というと、鉄製の弦を用いるアコギを「フォークギター」と呼んでいます。(ちなみにフォークギターは和製英語です。)
鉄製以外の弦があるの?と思われたかもしれません。昔のギターはナイロン製の弦を張っていました。これが「クラシックギター」です。
そもそも鉄製もナイロン製も現代技術によるものであるため、近代以前はといえば「ガット弦」と呼ばれる羊などの腸をより合わせたもので演奏していました。ソーセージみたいですね。
今でもガット弦は存在しますが、超高級品ですね。バイオリンなどの弦としても使用されるそうですが、なかなか手が出ないそうです。

話が長くなりましたが、まとめますと

ギター → エレキギター
    → アコースティックギター

アコースティックギター → フォークギター
            → クラシックギター   という分類になります。

ギター演奏はよく「Fのコードが抑えられず挫折」みたいなことを聞きますが、最初だけです。すぐに弾けるようになりますし、何歳になっても始められますので、ぜひチャレンジしてみてください。
私もレパートリーが増えるように頑張って練習します!
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