事務部長 松井康二
先日、名古屋へ出かけたついでに名古屋市博物館で開催されていた浮世絵展を見てきました。
「特別展 挑む浮世絵 国芳から芳年へ」歌川国芳(江戸末期に活躍した浮世絵師)からその弟子の月岡芳年等の作品を集めた展示でした。
浮世絵と言えば江戸時代に確立された絵画のジャンルであり、写楽・歌麿・北斎・広重といった絵師がおり役者絵、美人画、名所絵が有名ぐらいの知識しかなかった私にはかなりのカルチャーショック的なものでした。
展示数は150点にも及ぶ作品があり、浮世絵ですので大作はありませんが、大判三枚続や六枚続の作品も多く武者絵の迫力、風刺画の滑稽さ、そして特に印象的だったのが「英名二十八衆句」という国芳の弟子の月岡芳年と落合芳幾による連作28枚。
芝居から題材を得た無残絵(浮世絵のなかの一つの様式)の代表作であり、芝居の中の殺しの現場をテーマとしており残虐非道、画中に血液、血痕など殊更に色鮮やかに描いてあった。
血みどろの浮世絵で、私の浮世絵の概念を打ち砕く作品でした。
既にこの特別展は終了してしまいましたが、
たまに美術館・博物館を回ると新たな発見ができます。また、機会があれば足を運びたいものです。