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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2022/10/11 

Vol.210  「アンガーマネジメント」

執筆 足助病院職員

企画課長兼施設課長 日比敦郎

アンガーマネジメントとは、1970年代にアメリカで生まれたとされており、怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニングです。
怒りによって深いストレスを人間は受けますが、そのストレスと如何に付き合っていくかと言う視点で考案されています。
怒らないことを目的とするのではなく、怒る必要のあることは上手に怒れ、怒る必要のないことは怒らなくて済むようになることを目標としています。
つまり、私が最も苦手とする分野です。

幸い、職場においては感情的に怒りが込み上げてくることは年に1度あるかないかぐらいなので、恵まれている環境でありますが、家庭となるとそうはいきません。
特に我が家の二女が私と同じくアンガーマネジメントが全くできず(年齢的にしかたないのか?)、毎日のように怒っています。
怒っている原因の9割が「眠い」ということが分かっているので、こちら側もできる範囲で対処していますが、一度怒り始めるとモンスター化するので手を焼いています。
当初は同じ土俵に立ってしまい、怒鳴り散らしたりしていましたが、全く効果がありませんでした。
と言うより、私もアンガーマネジメントができていませんでした。
現在もできているかと言えば、甚だ疑問ですが、最近はなるべく家内と二人で対応しようとしています。
牽制ではないですが、二人だと不用意に怒鳴ったりせず、冷静に対処しようとするので効果的です。
床に転がって喚いている二女に何が不満なのかを聞き出すようにしています。
すると本人もどうして怒っているのか忘れてしまっているようです・・。
この手法はアンガーマネジメントとは少し異なりますが、たとえ子供相手でも傾聴する姿勢を見せることが大切なのだと感じます。
院長より常日頃から「感情の浪費をしないように」と指導されていますが、いくら冷静に対処できても、どうしてもモヤモヤは残ってしまいますね・・。
そんな時はギターを弾いたり、バットを振ったり(素振りですよ!)して発散するようにしています。
皆さんも、怒りが込み上げてくることが多々あるかと思います。
そんな時こそわざと冷静に構えて、あとで発散したほうが気持ちいいですよ!
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