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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2022/10/25 

Vol.212  「心理的安全性」

執筆 足助病院職員

企画課長兼施設課長 日比敦郎

心理的安全性とは、組織や集団の中でも自然体の自分でいられる環境のことです。
「心理的安全性が高まると、チームのパフォーマンスが向上する」ということをGoogle社が発表したため、世界中で注目が集まっています。
提唱したのはハーバード大学のエドモンドソン教授という方なのですが、その概念に着目した発端はなんと医療現場での調査なのだそうです。
投薬量のミスに明らかに気付いているのに、目上の医師にその指摘ができず、医療ミスに繋がる・・たとえ調査であってもこんなことが起こってはいけませんね。
そのようなネガティブな人間関係があると心理的安全性が低いとされます。

ちょっと小難しい話になりましたが、皆さんの職場でも同じことが言えると思います。
目上の人に意見は言いにくいと思いますが、事業が誰のためなのかを考えれば、そのようなことは些細なことです。
特に私どもは医療業界ですので、当然患者さんのための事業です。
患者さんに危害があっては絶対にダメですので、この心理的安全性というのは低くてはいけないわけですね。
忌憚のない意見が言える風土、それを傾聴する姿勢がある上司、良いものは良い、良くないものは改善しようとする意識などがしっかり醸成される組織を目指さないといけないわけです。
翻って自分の職場を再点検しています。
部下や後輩の意見を尊重しているか、きちんと判断して意見を交わしているか・・。
意見を言ってもらうには、自ら聴く態度を見せないといけないのですが、うーむちょっと自信がなくなってきました。

心理的安全性を高める方法の一つに「立場が上の人こそ弱みを見せる」ということが紹介されています。
失敗の数だけはやたらと多いので、これからは積極的に自分の失敗談を話していこうと思います。
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