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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2023/11/14 

Vol.266 「心配事の9割は起こらない」

執筆 足助病院職員

病棟課長 鈴木智穂

2年以上ぶりのコラム投稿です。
書き物は得意でないので、いろいろな言い訳をしてはコラムを避けてきました。
そんな私が、なぜ書こうと思ったかと言いますと、、
「時間に余裕ができて、他にすることがなかったから」です。
実は、昨日夕方、携帯を落とし壊れてしまいました。大変慌てました。
通話もできず、ラインもできず連絡の手段がありません。
もし、職場から緊急連絡があったら・・とか一人暮らしをしている息子から何か困りごとの連絡があったらどうしよう・・と不安になりました。
また、普段は推しメンの動画やインスタ、tiktokを見たり、ラジオも携帯で聞いているのでそれもできません。お気に入りも音楽も聴けません。
私は、どうやって癒しの時間、余暇を過ごしたらいいのだろうか?
携帯ありきの生活をしてきたので、まぁどうしましょう。
不安でモヤモヤした一夜を過ごし、朝一番で携帯ショップへ駆け込みましたが「交換・修理には時間を要する」「データ移行はできない」とのことで撃沈しました。
 携帯ショップから帰宅し「うん、仕方ない」と開き直りました。
「心配事の9割は起こらない」と自分に言い聞かせ、不安は少なくなりました。
自分の中では優先順位が高かった「推しメンの動画を見る時間」は買っただけだった本を読むことにしました。なんだか、久しぶりの新鮮な時間でした。
趣味のお散歩では、普段は携帯で景色や道端の花を撮影していたのですが、代わりに目に焼き付ける事にしました。いつも以上に季節を感じることが出来ました。
また、普段は音楽を聴きながら歩くのですが、イヤホンを外して周りの音に耳を傾けると、
車が近寄ってきたり、知り合いに会った時にもすぐに気づくことが出来ました。
イヤホンをしていると、気づけないことも沢山ありますね。
なんだか心に余裕ができ、今まで後回しにしていたコラムに着手したというわけです。
携帯のおかげでとても便利な世の中ですし、なければ困ることも多々あります。
しかし、今回の件で、普段携帯に依存しすぎて生活の中での優先順位が変わってきてしまっていた自分に気づかされ、携帯がなくても何とかなることがわかりました。
勿論、新しい携帯が届いたらすぐに手続きはしますが、余暇の過ごし方は少し変えていきたいと思っています。
皆さんも、一日、いや半日でも携帯に依存しない時間を作ってみてはいかがでしょう?

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