企画室長兼事務管理室長 日比敦郎
属人化とはいわゆる「○○さんじゃないと分からない、進まない」状態のことであり、マネジメントの世界では忌み嫌われる言葉です。
当院事務部でも正直属人化している業務はまだまだあるので、脱属人化を目指して努力しているところです。
とは言え少人数の部署であればあるほど、スタッフがベテランであればあるほど属人化の傾向は強く、業務分解が難しくなっています。
どこの組織でも同じような傾向だと思いますが、医療の世界ではよくある話ですね。
難しい手術などは、十分な経験と研鑽を積まれた医師でないとできず、特定の医師が一人いないだけでオペができなくなるなんてことはたくさんあります。
医師に限らず、特定の資格をもったスタッフが一人いないだけで病院の経営がガラッと変わることもよくある話です。
とは言え、スタッフの確保とコスト増は常について回る話ですのでバランス感覚が大切となってきます。
やめられては困るスタッフに気持ちよく勤務していただくためには・・もちろん処遇面も大切ですが、やはりコミュニケーションが最重要なのかなと思います。
つい最近まで「ご機嫌を取る」ような感覚がして、個人的には否定的だったのですが、最近は考え方も変わってきました。
もちろん個人の意思は尊重されるべきですが、普段からお話をすることで良好な職場環境に訴えていくのが「風度」を大切にする当院のベターな方法なのかなと感じます。
そういえば、当院にも最大の属人化?業務がありましたね!地域の方々から名指しで依頼されるあの演奏会・・・
今回は少し堅苦しい話となりましたが、最近思うことをコラムの場をお借りしてまとめさせていただきました。