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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2024/10/08 

Vol.316 「小さな天才と大きな凡人」

執筆 足助病院職員

ロン毛パーマの野球小僧

私は毎日、『天才』と接する機会をいただいています。
『天才』と呼ばれているこの方は我々大人の思考を凌駕し、毎日新たな発見をご教授してくれます。
この『小さな天才』は約2年前に私たち夫婦のもとに生まれ、少し前から言語の習得を始め、最近ようやく会話できるようになりました。

そんな天才にアルファベットブームが到来しています。
ちょうど2歳の誕生日を迎えた頃、急にアルファベットに興味を持ち、約1ヶ月で全てのアルファベットを言えるようになりました。

天才です。

さらには最近、アルファベットの小文字の存在に気づき、大文字と小文字の違いも覚えようとしています。

天才です。

そんな天才が本当の天才だと称される出来事がありました。
ある日散歩をしていた時のこと。
道路に書かれた「止まれ」の表示を見て
「P!P!」
と言い始めました。
凡人の私にはどこにPがあるのか探し出せませんでした。
その後も「N!T!」とアルファベットを連呼し始めました。
時間をかけて考え、ただの凡人である私はようやく気づきました。
止 → 反対から見ると隠れたTが見える
ま → 反対から見ると隠れたPが見える
れ → 角ばったフォントのれはNのように見える

さすがに忖度なしで天才だと思いました。
大人が見ている世界と小さな天才が見ている世界があまりに違うことに驚かされる毎日です。
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