企画課長 磯野宏樹
何かのテレビ番組で、今年の干支のヘビの特集を放送していました。
ヘビが得意です!っていう人はほとんどいないと思います。
自分もとても苦手です。
なぜヘビがそこまで嫌われてしまうのでしょうか。
番組内では興味深い実験が紹介されていました。
幼児に花8枚とヘビ1枚の写真を見せ、1枚のヘビの写真を見つけてもらいます。
一方、ヘビ8枚と花1枚の写真を見せ、1枚の花の写真を見つけてもらいます。
すると、不思議なことにほとんどの幼児が1枚のヘビの写真を見つけるよりも
1枚の花の写真を見つける方が、時間がかかってしまうのです。
なぜか。
それは、ヒトはヘビと花の写真を見せられた時に
本能でヘビに目が行ってしまうからなのだそうです。
我々ヒトの祖先、サルにとって、木の上でサルを狙って隠れているヘビは天敵でした。
天敵のヘビを素早く見つけるために脳の視覚野が発達し、脳が大きくなったそうです。
我々人類が進化したのはヘビのおかげ!?ということができるかもしれません。
もう一つ小噺があります。
キングコブラという世界最大の毒ヘビがいます。
キングコブラはとても臆病な性格のため人間が近づくと先に逃げてしまいます。
しかし、卵を守るお母さんは卵のために逃げずにとどまります。
ところが、ある時期になるとお母さんはいなくなってしまいます。
いつか。
子供が卵から孵る時だそうです。
なぜか。
一説によりますと、自分が子供を食べてしまわないようにだそうです。
不意にお母さんの愛に感動してしまいました。
番組を見て、ヘビに対する認識が少し変わった気がしました。
と同時に、ヘビに限らず、苦手なこと、嫌いなことを「食わず嫌い」にしておかず、
調べたり、違った側面から見てみたりすることの重要さを知りました。