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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2025/06/10 

Vol.347 「育休コラムpart1:男性育休1年」

執筆 足助病院職員

医事課 加藤拓功真

父として1年間の育休を取得しました。

私は父親として1年間の育児休業を取得し、今年6月に職場へ復帰しました。
今回は「男性が1年間育休を取るとどうなるのか?」を、率直な感想とともにQ&A形式でお届けします。

Q. 1年間の育休、率直な感想は?
「時間は一瞬でしたが、本当に取ってよかった!」
我が子の成長を誰よりも近くで見守ることができたこの1年間は、私の人生で最も大切で、最も好きな時間になりました。

Q. 育休中、一番うれしかった出来事は?
「ママより先に“パパ”と呼ばれたこと!」
耳元で毎日「パパ」と語りかけ続けた成果だと思います。

Q. 育休中に不安やつらかったことは?
「社会から隔離されるような不安は正直ありました。」
子どもとの遊びは上達する一方で、大人との会話が激減します。
そのため、実家に頻繁に通ったり、友人と子連れで会ったりして、意識的に“社会とのつながり”を保つよう工夫しました。

Q. 復職の際、苦痛や不安はなかった?
「正直、前日は“サザエさん症候群”気味でした。」
とはいえ、皆さんが温かく迎えてくださったおかげで、思っていたほど緊張せずに職場へ戻ることができました。

Q. 奥さんとずっと一緒にいてケンカにならない?
「多少はありますが、トータルでは減りました!」
育児に関するすれ違いや意見の食い違いはほとんどなくなり、チームとしての連携が格段に良くなった実感があります。

Q. 育休取得を上司に伝えたときの反応は?
「ネガティブな反応は一切なく、しっかり理解していただけました!」
男性の長期育休は前例がなかったので多少の覚悟はしていましたが、むしろ「祝福&歓迎ムード」で驚きました。
「これで他の職員も取りやすくなるね」という言葉には非常に励まされました。

Q. なぜ育休を取ろうと思ったの?
「1人目のときに後悔したからです。」
もちろん仕事をしながらも育児はできますが、育児に専念する母親と同じレベルで向き合うのは難しいと痛感。
上の子のとき、夜泣きで寝不足の妻を残して出勤することに後ろめたさを感じていた私は、
もし2人目が生まれたら絶対に育休を取ろうと決めていました。

Q. 育休中の収入はどうしていたの?
「手当や給付金があります!」
ただし、説明すると長くなるので、「育休中のお金のこと」は別のコラムで詳しくご紹介します。

最後に…
あの大谷翔平選手ですら、奥様の出産時にはメジャーの試合を数試合休んで寄り添ったと言われています。
それほど、今は「夫婦で育児を担う時代」になりつつあります。
もちろん、いろんな不安はありました。
しかし、それでも「夫婦で育児に専念できる時間」は、他には代えがたい貴重な経験であり、
人生の財産になると心から感じています。
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